意外と飽きない

闘病無職オタクマンが好きに生きてます

昔なつかしフラッシュホラー『UNFRIENDED』

まさかの日曜朝キッズ向け戦隊モノ番組で主要レンジャーの一人が死んだぞーーーーー!!!!!!!!!!!!

復活フラグはあるけどさすがにショックがでかい。お通夜モードの泥水です。

 

 

U-NEXTの無料視聴期間が終了したので、アマゾンプライムビデオで映画をあさる日々に戻りました。現時点でウォッチリストに100作品くらいたまってるんですけどいつ見終わるんでしょうか。

 

私は粘膜ネッチョネチョの体液グッチョグチョのグロ映画は大丈夫なのですが、ジャパニーズホラー(『リング』とか『呪怨』とかそういう系のやつ)がハチャメチャに苦手で、CM見ただけでもトイレ行けなくなるレベルです。

でも海外の幽霊系ならなんとかなるやろ!と思って今回観たのが『UNFRIENDED』(アンフレンデッド)という作品。

 

 

形式としては、主人公女性のPC画面がそのまま映画になっている感じです。

人物の動きを追うのではなく、あくまでPC画面上で起こっていく出来事を視聴者がハラハラ見守るというスタイルの作品。

主人公はMacユーザーなので、Macをお持ちの方はフルスクリーンで見るとリアルに楽しめると思います。私もMacユーザーなので、時々「動かしてないのにカーソルが動いた!!!!!」とビビるはめになりました。アホです。

 

 

あらすじはとても単純明快。

 

1年前に、誰かが投稿した動画のせいで、一人の少女がSNSでのイジメを受け、それを苦に自殺してしまう。彼女の名前はローラ。

かつてローラと親友だった主人公ブレアは、恋人とSkypeでビデオ通話をしていた。盛り上がる2人の通話へ、友人たちがグループ会話をしようとコールをかける。2人は友人たちのコールを拒否するが、なぜか繋がってしまう。そして、その中に謎のアカウントが紛れ込んでいることに気づく。

アカウント名を調べると、1年前に自殺したはずのローラだった。通話を切ろうにも切れない、ブラウザを閉じようにも閉じることができない、勝手に更新されていく皆のFaceBook、死んだ彼女のアカウントからのメッセージ、曝露されていく皆の秘密・・・

果たしてこれはローラの仕業なのか?そして、彼女がイジメを受けるに至った真相は?

 

 

とまあ、ジャンルとしてはSNSホラーですかね。(そんなジャンルあるのか?)

現代ならではのホラームービーだなと思います。

 

基本的に映画の感想はnoteの方に書いているんですが、今回はちょっと映画自体、というより「こういう恐怖感、アレを思い出すな〜」という私的な思い出を振り返る意味でこっちにかきます。あとでnoteにまとめられそうならまとめようかな。

 

映画の感想としては、「わりと良作」。

PC上の出来事をひたすらうつすだけなのに、ちゃんと怖い映画になっているSkypeのビデオ通話の、動きが遅れてモザイク状になったり、変な残像が残ったりするだけでちょっと不気味。

みんながローラ(?)によって自分の秘密を曝露されて、仲違いしていく姿も非常にリアルで、人間関係の描写がおもしろい

そして「新種のSNSホラー」でありつつも、序盤で「こんなところにいられるか!俺は通話をきるぞ!」みたいな感じでフラグを立てた人間がきっちり死ぬあたり、王道展開もおさえていて良い作品だと思います。

彼女の自殺の真相もなかなか・・・なるほどなあ、という感じでしたし。

まあそのへんはご自身でご覧になって楽しんでください。ネタバレなしで見た方がきっと楽しめると思います。

 

・・・と、映画の感想についてはここまでにしておいて。

『UNFRIENDED』は、PC上での出来事がずっとうつされているだけで、現実の視点は一切ありません。ビデオ通話でみんながそれぞれ動いてるのが見えるくらい。

 

私はこの映画を観ながら、『こ〜こはど〜この箱庭じゃ?』を思い出していました

 

これは、「とあるホームページにアクセスしたらキリ番を踏んでしまい、そこから始まる物語をひたすら眺める」という形式のホラー系フラッシュです。

びっくり要素はそこまで多くない(少なくとも音量でビビらせる系ではない)ので、怖いの平気な方は是非どうぞ。結構作り込まれてて面白いです。

 

私がこれをプレイしたのは確か中学生くらいの頃だったと思うのですが、ものすごく怖かった覚えがあります。

 

PC上で展開されていく出来事に、自分が何も参加できない。いや、より正確に言うならば、参加はしているけれど、どうすることもできず、ただ見守るしかない

物語が勝手に進行していくというのは、非常に不気味です。カーソルは動くし、ホームページのいろんなところにアクセスはできるけれど、それ以上のことができない。どこかで縛られているような感覚。

 

まさに、映画と同じ状況に近いものを感じます。

 

 

また、『UNFRIENDED』では、とある動画が主人公のブラウザ上で勝手に開かれて、それを閉じようとクリックするとまた勝手に開いて、閉じても閉じても勝手に開き、やがてブラウザが大量に開き同じ動画が流れていく・・・というシーンがあります。

完全に、一時期流行していた「ブラクラ」と同じです。 

 

Windows - ブラウザクラッシャー (You are an idiot) 作業用BGM by ひらりょう エンターテイメント/動画 - ニコニコ動画

 

ブラクラの中でも有名な『You are an idiot』を例に挙げました。これは音量が大きめ系のやつなので、初見だとびっくりするかもしれないです。ご注意ください。ホラー画像要素はありません。多分。

 

今となっては、ポップアップブロック機能が追加されたことや、PCのスペック自体が高くなったことで、かつて流行したホラーフラッシュ・ブラクラの類は、かなり廃れたと思います。

 

わざわざ引っかかりに行かないかぎり、まず踏むことがないですし、踏んでも大体「ポップアップをブロックしました」と表示されておしまい。

ブラクラ系に詳しくないので、今でも引っかかると結構めんどくさいやつとかあるのかは知りませんけども・・・あるのかな?)

 

 

『UNFRIENDED』は、現代のSNSをメインテーマとして扱いつつも、昔のホラー系フラッシュ・ブラクラを想起させる”なにか”があると、個人的には感じました。多分監督はそういうところは狙ってないとは思うんですけど。

 

1時間半ほどと、手頃な時間の良作でしたので、インターネットにまだ疎い頃「怖いもの見たさ」で色んなページに飛んでいた、あのドキドキ感を楽しみたい方にはおすすめです。ただしグロいシーンは結構えげつないので注意。

 

補足:

私が昔やたらめったらにハマっていたホラー系(?)サイトをついでに少しのせておきます。

 

檸檬通りイラストレーターの中村佑介さんのホームページ。隠し部屋からゲームができます。よく溶けて死ぬ。

hoogerbrugge:おじさんがいろんなことになるシュールなGIFがたくさんあります。久々に訪れたらだいぶデザインが変わっていたけど相変わらずシュール。

イルカの夢でさようなら:わりと怖い。シュールかつホラーかつグロテスク。これに関しては何か変なところにアクセスしてしまっても私は責任とれないのでご注意ください。